時刻は10時をまわって
すずのきの前のとおりを行きかう人と車のながれも
おだやかになってる。
いまは ここのところ強化してる『平面図形と比』の問題を復習してる。
模試では空間図形ばかりでているけど
入試本番をみすえたときに
あらためて 平面図形からおさえていくことにして いまは『平面図形と比』。
受験の有無を問わず、比の感覚をきたえておかないと 中学数学・高校科学でつんのめりやすいよね。
比は とてもとても大切。
できれば ちっちゃい頃から 『比較してこのくらいだね』なんて観点を身につけさせてあげるといい。
このあと 理科と算数の一行問題をまぜながら 午後から空間図形と比。
中学受験は こどもひとりで手に負える受験ではない。
これはぼくの私見だと おことわりしておくけど
中学受験は 親の受験 だと感じてる。
12年間の成果が問われる 。
管理しつつ 親子で対話しながら進めていく おとなの受験。
だから ぼくは ふだん 中受生はうけてない。
すずのきの いったんのゴールは 大学受験においていて
そこからの逆算で設計している塾だからね。
そもそもぼくは中高一貫校の学習指導も大学受験指導も信じていない。
当然 私立高校も県立上位校の大学受験指導も信じていない。
結局 そこに通う子がどんな18年をたどってきたかにほかならないし、合格実績なんて上積みが引っ張ってくるだけだから
目の前の生徒が すべてなぼくとしては何の信頼性ももてない。
その子が勉強ができるかどうかが大切なわけで
高校は別に進路やモチベーションを整理してくれるところではないと思ってる。
話をもどそう。
ぼく自身 この仕事をしていて
自分も中学受験を経験していて
中受のテキストを自分で理解して自分で定着させていく人は1000人に1人もいないとおもってる。
もし頭のいい子は 自分で理解して定着させられるっていうなら
開成や筑駒や桜蔭の子たちはあんなに鉄緑会に通っていないとおもう。
ちまたには大学受験への情報やテキストなんてごろごろある。
鉄緑会っていうのは 東大受験と医学部受験でだんとつの結果を出す 難関中高一貫生しかほぼ入れない塾のことで
代々木と大阪梅田に2か所しかないにも関わらず
上に書いた超難関中学の半分の子たちが通ってる。これは鉄緑会のホームページで学校ごとの在籍数が載ってるからすぐにわかる。
どんなに優秀な子たちでも
中学受験を自分の力で乗りきれる ってことは まずない。
塾で勉強していれば 乗り切れるんじゃないか?
絶対に ありえない。それは差別化のうたい文句として言ってるだけ。
断言する。絶対にありえない。
中受のテキスト・解説は
激 むずかしい。
しかも 勉強する範囲・量がはんぱじゃない。
塾の授業だけではテキストの中身の半分もおえない。
家で目をピカーと光らせて
徹底反復にもっていく強いリーダーシップを発揮しつつ
どのように進捗管理していくかを子どもに自分事として教えていく対話力がないと
まず 難関中といわれるところにはたどりつかないんじゃないかと ぼくは思ってる。
家での管理と 塾の煽り
これが中学受験の成功には必須な気がしてる。
で
それは すずのきがやりたいこととはちがう。
すずのきの生徒たちには
少しづつでも
レールを自分でひきながら その先をデザインしていってほしい。
目標をたてるならたてればいいし
今日をがんばるっていうなら今日がんばればいい。
言われたことをやる
のはとても大切だとおもうけど、本人たちがそこからふみ出すように関わりたい。
で
そんな悠長なことを言っていたら 県立高校受験では勝てても中学受験で勝つのは絶対にムリなので
中学受験のお話を外部の方からいただいても お断りしながらここまできた。
ただ どうしても関わりたいなと思う人や
すずのきが価値をだせるな っていう子に関しては
大切にお預かりしていることも また事実で
今朝はそんなひと時。
中学受験を考えると いろいろなおもいが出てくる。
目の前の 本人と がんばらせてる親御さんたちをおもうと
何としてでも
そんな気持ちになる。
いい一日にしたいね☀