サイエンスゲーツが旬だからっていうのもあるけど、
またサイエンスゲーツのことを考えてると、いま目の前で理科を解ている受験生やいまこの瞬間に会場で小論文を解いてる受験生から意識が外せるから、めいっぱいサイエンスゲーツのことを考えてる。
↓ は サイエンスゲーツからのメールにのってたコラム
プリンセスリカ: 私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。 クイズの答えはわかったかしら?正解は、①②③全部! でした。ちょっと、意外な結果だったかしら?ここからは、先生に教えてもらいましょう。 先生:それぞれどの部分に磁石が使われているか、少し詳しくみていきましょう。 ①電子レンジは、マイクロ波が食べ物の中の水分を振動させることで温めています。 このマイクロ波を出している部分に、磁石が使われているのです。 ②スマートフォンでは、通話をする際に耳を付けるスピーカーやマイクの部分に磁石が使われています。 手の中に納まるような大きさで音が出せるのは、強力な磁石が使用されているからなのです。 ③テレビやラジオのスピーカー部分も、②スマートフォンと同じ理由です。 スピーカーが音を出せるひみつは、内蔵されているコイルとそれを囲む磁石にあり、これが電磁石となって音を出しているのです。 プリンセスリカ:そうだったのね! 先生:他にも、コピー機や電気ポットなどにも磁石は使われています。 そう考えると、私たちの生活を便利にしているものの多くに磁石が使われていることが分かります。 先生:そんな便利な磁石ですが、私たちの身の回りで一番大きな磁石は何でしょう? プリンセスリカ: 一番大きな磁石… 先生:この地球上で一番大きな磁石…それは、なんと「地球」です!実は、地球そのものが大きな磁石なのです。 磁石にはS極とN極がありますが、地球でいうと北側がS極、南側がN極とされています。 では、どうしてそのような磁力が発生しているのでしょうか。 今度は、地球の内部に目を向けてみましょう。 |
地球をパカッと割ってみると、まずでてくるのは一番外側の地殻(ちかく)と呼ばれる部分です。
これは、いわゆる地球の表面の部分で、硬い岩石でできています。
ゆで卵に例えると、外側の殻の部分です。
その下がマントル、さらにその下が「核」と呼ばれる部分です。
この「核」が、地球の磁力と関係しています。
核は外核と内核に分けられており、どちらも鉄やニッケルと呼ばれる金属でできています。
外核はどろどろの液体なのに対し、内核は固体。
外核の液体の金属は、内核の周りでぐるぐると動いています。
鉄やニッケルは電気を通す金属なので、ぐるぐると動いていると、発電機と同じように電気が発生します。
プリンセスリカ:なるほど、地球は大きな磁石だったのね!
先生:電気が流れると磁石のようになる電磁石をご存知ですか?
地球は、たえず発電することによって電磁石のように磁石の力を生み出しているのです。
まだ分かっていないことも多いのですが、この考え方は現在多くの学者が受け入れています。
ちなみに「磁石」という言葉は、中国からきていると言われています。
天然磁石の磁鉄鉱(じてっこう)が釘を引き寄せる様子が、母親が我が子を慈しみ抱く様子に似ているため「慈石」と呼ばれ、それが変化して「磁石」となったとか。
これから徐々に寒くなり、朝は暖かいお布団に引き寄せられて、なかなか離れられない…、そんな冬がやってきます。
「誰か、強力な力で私をお布団から引き離して―!」と叫びたくなりますが、それができるのは朝のドーナツと温かなコーヒーしかないでしょう。
執筆者:阿部麻里先生(通称 あべまり先生) 東京都公立小学校の教員として7年間勤務したのち、2018年より「わくわくキッズ」として独立。 「楽しく学ぶ」をモットーに、子どもの認知や発達に合わせた科学実験・算数プログラム、プログラミング遊びなどを展開。 年間100回以上の対面・オンラインワークショップやサイエンスショーを受け持つ。 |