帰ってきて しおりをつくったところで気絶した
2時間たって目が醒めたときは
母娘が眠るときだった
薄れゆく記憶のなかで
確か つまが百ます計算の4分切りをよろこんでいたはずなんだけど
といかけた時は もう母娘で しゃべった人が負けゲームがはじまってた。
そんなこんなで今
ぼくのつくったしおりは 水滴と卵をモチーフにしてる
わざわざ中国地方のガイドブックから切り出してきた逸品だ
直線もあり つまみもある 得も言われぬ美しさだ
なにより 厳島神社と鳥取砂丘が 漂泊の旅へのおもいをかきたててくれる。
贈呈したむすめに
明日学校にもっていくことをすすめたが曖昧に笑っていた。
あまりにステキで なくすことをためらったのだろうか。
ものはなくなるのに。
2時間寝て すこしととのった。
料理でもしようか。
借りてきた本を読もうか。
せっかくコタツにいる。
まずはミカンをいただこう。
丸つけでもしよう。