子どもたちへのゆるぎない期待【京都大学 樋口先生】

 

 

アドバイザー・開発スタッフ紹介より

 

 

 

 

僕は大学でいくつかの学問を混ぜて新しいことを発見する研究の仕事をしています。ご縁あって、サイエンスゲーツを監修させて頂きました。

 

 

サイエンスゲーツは、僕にとって子どもの頃の情景を鮮明に思い出すキッカケとなりました。

 

 
 

 
小学校の頃、一ヶ月に一度、本と一緒に科学の付録が送られてきていました。カブトガニを育てるキット、紙を切り抜いて輪ゴムで遊べる小箱など。毎月変わるこの付録が待ち遠しく、届く数日前からソワソワしていました。時間が経ち、僕が付録の虜になるのを見兼ねた母親は、残酷な作戦を敢行します。宿題や部屋の片付けなどが全て終わるまで、本と付録を家のどこかに隠したのです。言うまでもなく、僕は母の作戦に毎月挑みました。作戦に挑む前に、やるべきことを終わらせていたかどうかの記憶は定かではありませんが、ある日、押し入れの布団と布団の間に本の感触を見つけた時の興奮は鮮明に蘇ってきました。

 

 

またある日、配線が剥き出しのプラグの付いたコードを近所の空き地で拾ったことを思い出しました。夕食間近、こっそりプラグを家のコンセントに刺し込みました。2つに分かれた剥き出しの配線を目先10cmのところで合わせると、小さく青い稲妻と大きく赤い閃光が飛び散りました。一瞬の出来事でした。何もなかった顔で、すぐにコードをゴミ箱に捨て、全身脂汗の状態で夕食をやり過ごしました。

 

 

皆さんも子どもの頃に、何かに熱中した経験、ヒヤヒヤした体験などあるのではないでしょうか?
そんな経験や体験を通して、学ぶことは多かったのではないかと思います。
 

 

 
サイエンスゲーツでは、子どもたちが様々なことを体験できるようにしました。

 

もちろん、危険な体験はありませんので、ご安心ください。サイエンスゲーツにある物理学、化学、生物学、地学、工学とそれらを混ぜたものに散りばめられた体験を是非楽しみながら、「熱中できるモノ」を見つけて頂ければと思います。生まれた時に、「熱中できるモノ」が決まっている人はいません。誰もが体験を通して見つけているのです。

 

 
もしサイエンスゲーツで「熱中できるモノ」に出会えず、楽しむだけになったとしても、全く心配にはおよびません。サイエンスゲーツでは、体験を通して科学の知識や考え方が身に付くようになっています。そのため、学校の授業の理解を助けたり、受験の対策にもつながっていきます。
何より、身につけた知識や考え方は、いつか出会うことになる「熱中できるモノ」を楽しむ魔法へと変わっていくので、全国の各教室でのサイエンスゲーツの時間は必ず、子どもたちにとって自分のミライへの投資になっていきます。

 

 
僕が今、大学での研究生活を通して体験していることは、こんなにも科学や技術が発展しているにもかかわらず、世界には発見されるのを待っている不思議解決されることを望んでいる課題がまだまだ数多く残っているということです。これらの不思議や課題と真剣に向かい合いながら、自分とは異なる知識や考え方の科学者たちと対策を考え行動し、毎日を楽しんでいます。

 

 
ミライある子どもたちには期待しかありません。
サイエンスゲーツを体験した子どもたちが “ミライを自分で創り続けられる人”となり、人生という冒険を仲間と楽しむことを心より望んでいます。

 

2021年3月吉日
京都大学 樋口雅一

 

 

 

  

 

 

 

 

 

熱中できるものか...

 

 

 

いい先生になりたいな