おもわず声をかけてしまった。
久々に近くで勉強させてる高３がいる。
ほかの高校３年生は 全員 指定校推薦が決まったので
今年の大学受験生は独りになった。
彼の学校には そもそも指定校推薦という概念が非常に希薄だから
９５％以上の生徒が 一般受験になる。
彼とは ６年半の付き合いになるので、最後は隣で過ごそうと指定席をつくった。
ただ 隣に座っても お互いに鬱陶しいので
ひとせき 間に空のブースをおいて、さらにパーテーションで仕切った上に背中あわせにしてる。
ぼくが目の前の中学受験生の問題の解法を書いてたら
今までたくさん聞いてきた音が後ろから響いてきた。
超上位生 独特のペンが机を叩く音。彼が中学の途中から勉強中に出すようになった音。
ときおり 指の第二関節を押して手を休めながら、常人の5～10倍のスピードで問題を解いていく。
だいたい 超上位は総じて筆圧が強い。
だからか 使ってる机はすぐに鉛筆の粉で汚れる。
今年の春 東大に入ってった子もそうだし
いま 後ろで 机を叩いてる子もそう。
子 っていうか もう 立派な成人男性だよね。１８歳とか１７歳とか。
思わず グッドリズム って 言っちゃった。
電流 をやってたから 物理だね。
重要問題集だね。ジュウモンって参考書だね。
小５のあの子も ここまで成長できるんだから
やっぱり この仕事は おもしろい。
小６で地域新聞に載ったときなんかさ
すごくうれしくて すごくかっこよくうつってたんだよねー
朝日小に見に行ったこともあった。
小５も 高２も そして高３も
生徒たちと そのご家族が すずのきを前におしだしてくれてる。
かかわってくれてるみんなのがんばりこそが 学力の源泉なんだよ。
この高3なんて むすめ以外でいったら、今まで一番 だんとつにぼくからプレッシャーを受けてる子だし。
１０代で たくさんがんばれるようになっておく って
きっと土台を大きく大きくしてると思うんだよね。
この子たちには なにしてもかなわない と思うもん。同世代のぼくだったら。
勉強 って 便利に鍛えられるよね 効率もいいし
