『ミライの授業』瀧本哲史(講談社)  最終章より  1/3

 

 

 

ほかの誰でもないきみが、これから世界を変えるのだ。

 

もしここで「自分にはとても無理だ」と怖じ気づくとしたら、それはいまだ「思い込み」の罠にはまっている証拠だ。

 

大人たちは自分の常識でものごとを判断し、きみを評価しようとするだろう。使い古されたモノサシで、きみの実力を測ろうとするだろう。しかし、そのモノサシには測りきれないものがひとつだけある。

 

きみの未来であり、きみの可能性だ。

 

ニュートンは中学時代、学年で下から2番目の成績だった。

 

ノーベル賞を受賞した大村智さんは、どこにでもいる夜間部の高校教師だった。

 

世界的ベストセラー作家のJ・K・ローリングは、無職のシングル・マザーだった。

 

彼らの未来を信じ、彼らの可能性を信じていたのは、「自分」だけだったはずだ。

 

 

 

どんな変革者も、いきなり世界を変革するのではない。

世界を変える旅は、「自分を変えること」からはじまるのだ。

医学者としての森鷗外、蓄音機のエジソン、そして遺伝の謎に挑んだメンデルを思い出してほしい。彼らは能力が足りず世界を変えられなかったのではない。自分を変えることができず、結果として自分の手で世界を変えるに至らなかったのだ。

 

まずは、自分を変えよう。大人たちのモノサシでは測りきれない可能性を信じて、自分自身を変えていこう。

 

 

 

 

 

 

ミライの授業  

瀧本哲史さん 

講談社より

 

 

 

~作品紹介から抜粋~

 

「私の著作活動は、この一冊のためにあった」――ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』の著者・瀧本哲史さんが全国の中学校を訪れて開講した特別講義「未来をつくる5つの法則」のエッセンスが本になりました。これからを生きる14歳に、そしてかつて14歳だったすべての人に届けたい一冊です。

 

学校は、未来と希望の工場である――。そしてきみたちは魔法を学んでいる。

 

未来を生きるすべての子どもたちに、そして今を生きるすべての人に贈る、筆者著作活動の集大成 。

 

 

 

  

続き 2/3 は また明日👋