一昨日あたりから追い込まれてるかも?って顔つきをしていた高校生に 昨日言った。
「疲れてへんわ」
新卒で入社したときに研修をいただいたO部長の口ぐせだ。
ぼくらヒヨコが 研修後に「お疲れさまでした!」というと
誰よりも派手なネクタイをしたO部長は
ゼロハリのジェラルミンケースを持って
決まって
「疲れてへんわ」
と言って帰っていった。
高校ラグビーの全国優勝チームのキャプテンをしていた彼からすると、たしかに疲れる仕事ではなかったんだろうけど
配属されてからも、社内でうっかり「オツカレサマデス」というと
必ず「疲れてへんわ」と返ってきてたから
やっぱり 自己暗示に長けた人なんだなと 当時も今も思ってる。
結果的に社運がかかっていた部長の事業は 数年で頓挫して
それ以外の部門が次々と売却され
最後はボロボロになって会社自体は無くなったんだけど
それによってぼくの記憶の中の部長の個性が薄れるかというと、まったくそうではなくて
輝きは異彩を放ったまま ぼくの中にあり続ける。
疲れてるかって?
そりゃそうなんだよ。
でも ちがうんだよね。
ちがくないんだけど ちがうんだよね。
部長イズムは
子どもたちには刺激が強いから こっそり忍ばせてるんだけど
たま-に たおれてしまうか?って高校生相手に 出現する。
不屈は
うまれもってのものではなくて
培っていくものなんだとおもうんだよね。
今日も 一歩 進んでいけるといいですね