昨日はめずらしくすし詰めになるほど忙しかった。

午前中は ポルックとかダブルダッチとかアメフトの体験会とか 遊んでたんだけど
その反動が 午後 ドカンとやってきた。

教室では いつもどおりいろんなことがあるんだけど
目の前の 中高生たちは
前職で目にしてきた子たちとは ちがう顔つきと手つきで勉強に取り組んでいるし
進学実績も 順調に更新し続けている。
人には
それぞれの理想の子育てがあるだろうけど
すずのきでは
自律しながら 高校で輝けるように
丸つけしない勉強とか 間違えた問題をほっとくようなメンタリティは根っこから変えるし(変わらないけど)
本人の自主性を大切に 子どものおもいを後ろから全力で応援する子育て
みたいな絵空事で失敗するのは全力で避けている。
たくさんの中高生に勉強をうながしてきて現実を知っているから。
点をとるための勉強は 高校生でこそ 重要になって
そこでファイトできる設計で育てないと 元も子もない 行き止まりにぶちあたる。

ぶちあたった人は あえて ぶちあたりましたなんて言わずに
もう 高校生だから… なんておさめていくんだろうけど
間近でみていればわかる
工夫しながらねばりづよく前進できる人なのか そうでないか
勉強 は その差を明らかにする。
そして 勝った人はなぜ勝ったかをわかってる。
すずのきは ミッションとして
読めるように育てないとならないし
頭をつかえるように育てないとならないし
ねばり強く前に進む成功体験を積ませないとならないし
できるまでやることを経験させないとならない
崖を登る経験も必要だし
自分の限界をきめないことも伝えないと
と考えてる。
本人の自主性でたどり着けるところなんて たかがしれている。
もちろん 自主性や 孤独に進む力は重要だ。そんなことは当たり前。
でも 本人任せにしたら
高校で勉強する人には到底ならない。
少なくとも 高い再現性をもたせるには
育て方こそ 本当に大切。
本人のおもうように 後ろから全力で応援!!
なんて そんな当たり前なお題目を唱えていては 現実に打ちのめされるの可能性が激 高くなってしまう。
「高い木に立って見守るだけですね」
とか言ってるだけで簡単ならいいんだけど、現実は そうはできていない。
競争が比較的激しくない 千葉県の高校入試を基準にして
現実をうすぼんやりと知るのは
東京や神奈川の子たちと競った後になる。
松戸も柏も駅前の予備校はぼんぼん無くなったでしょ
地域での競争意識が激しくないんじゃないかなぁ ってみてる。
全国一律の映像授業に高3平均100万円支払って いけるところに進む
それが 千葉県一般受験の多くの現実。
はっ? この少子化の時代 何言ってのお前?? と思われるかもしれないけど
ぼくは この先おそらく 日本の若者の競争は激化するとおもってる。
人口減なのに激化
席の取りあいが激しくなるんじゃないかな。
貧富の差が激しくなるんじゃないかな。
今日 11歳の誕生日を迎えたむすめは
課外活動として
アプリ開発&ピッチ を鍛えるテクノベーションっていうのに今年もエントリーする。これで3年目。
去年はぼくは ほぼ手伝わずに
岡山と鳥取の中2と 岡崎の高3とやりきった。
たっくさん テック企業にお勤めのメンターさんたちに手伝ってもらってたけど
安全にたくさん失敗することができたみたいだ。
今年も多くの失敗ができるといい。去年もかなりAIにたすけてもらってたから、今年は プレゼンテーションはもちろん 大半のコーディングをAIが担ってくれるんだとおもう。
ボランティアで数十時間付き添う素晴らしいロールモデルとたくさんであえるっていうのも素晴らしいし
オンラインでモノづくりするコミュニケーションが磨かれていくっていうのも素晴らしいなぁ と 親としては感じてる。
むすめは 運動の習いごとが3つ 週に3日4日勉強の合間をぬって行ってる。
身体を強くすることは いいことだね。
少なくともぼくが子どものときより ぼーっとする時間は無い気がするけど
でも 優先順位の筆頭は 勉強だ。
間違いない。
勉強が一番上にくる。
理由は 勉強が一番 鍛えてくれるし 多くの果実をもたらしてくれる。何より
勉強は継続することが
非常に
むずかしい。
点を取るための勉強では
アドバンテージを取ることが勝つための必勝法で
あしが止まるまで継続することこそが 要だとおもうんだけど
そこに 本人の意志がずーーーーっと入り続けるなんてことは 夢物語だとぼくはおもってる。
ぼんやりスマホの方が魅力的に決まってる。
何が言いたいかっていうと
本人の自主性
を 頼りに進んでいって
子育てで悩むことは びっくりするくらい多い。
「目標は?」「じゃあこれが必要だよね?」「あなたの進んでいきたい方向には これが大切だよね?」」
そんな声掛けで スマホをおいて勉強をするほど
点を取るための勉強は楽ちんではない。
できない問題を解くのが 点を取るための勉強。
子どもが何年も 楽しくて楽しくて できない問題を何教科も解き続ける なんてことは あり得ない。
スマホをみながらのんびりしたい という子どもの想いを大切に応援し続けられる親が
いったい どのくらいいるだろうか。
なぜ スマホは応援できなくて 勉強は応援できるんだろうか。
そこに 思春期のわが子が受け取って行動を変え続けるだけの『理』は 本当にあるんだろうか。
鍛え方が下手くそだと どん詰まりになる
すずのきでも家でも そうならないように ぼくらは全力を尽くしている。
大切なのは 『動機づけ』ではないよ
そんなもの まける人の言い訳。
不合格だった人にかける 『過程にこそ価値がある』と 同じようなもんだよ。
大切なのは『どう育てるか』。まわりの大人の主体性なんじゃないかな