ほかの誰でもないきみが、これから世界を変えるのだ。
もしここで「自分にはとても無理だ」と怖じ気づくとしたら、それはいまだ「思い込み」の罠にはまっている証拠だ。
大人たちは自分の常識でものごとを判断し、きみを評価しようとするだろう。使い古されたモノサシで、きみの実力を測ろうとするだろう。しかし、そのモノサシには測りきれないものがひとつだけある。
きみの未来であり、きみの可能性だ。
ニュートンは中学時代、学年で下から2番目の成績だった。
ノーベル賞を受賞した大村智さんは、どこにでもいる夜間部の高校教師だった。
世界的ベストセラー作家のJ・K・ローリングは、無職のシングル・マザーだった。
彼らの未来を信じ、彼らの可能性を信じていたのは、「自分」だけだったはずだ。
どんな変革者も、いきなり世界を変革するのではない。
世界を変える旅は、「自分を変えること」からはじまるのだ。
医学者としての森鷗外、蓄音機のエジソン、そして遺伝の謎に挑んだメンデルを思い出してほしい。彼らは能力が足りず世界を変えられなかったのではない。自分を変えることができず、結果として自分の手で世界を変えるに至らなかったのだ。
まずは、自分を変えよう。大人たちのモノサシでは測りきれない可能性を信じて、自分自身を変えていこう。
瀧本哲史さん
講談社より
~作品紹介から抜粋~
「私の著作活動は、この一冊のためにあった」――ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』の著者・瀧本哲史さんが全国の中学校を訪れて開講した特別講義「未来をつくる5つの法則」のエッセンスが本になりました。これからを生きる14歳に、そしてかつて14歳だったすべての人に届けたい一冊です。
学校は、未来と希望の工場である――。そしてきみたちは魔法を学んでいる。
未来を生きるすべての子どもたちに、そして今を生きるすべての人に贈る、筆者著作活動の集大成 。
続き 2/3 は また明日👋