ひさびさに隣に未来の京大生がいる

 

 

 

 

最近は 隣の教室をサイエンスゲーツに使い始めて

 

 

彼が開塾早々から保持していた 指定席をなくしてしまった。

 

 

 

 

まぁ 運動部がいそがしすぎてあんまりいないから仕方ないんだけど

 

 

 

 

 

かれが ソファのある部屋で ひとりならすペンの音をきくともなしにきいて

 

絶好調かそうではないかを感じつつ 近くで事務仕事をしてることがよくあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじっこが落ち着くのか

 

 

夏前にお引越ししてからの大教室では ぼくから一番遠くに座ることが圧倒的に多い。

 

 

 

  

 

   

 

 

 

 

 

 

 

  

んだけど

 

 

 

今日は

あまりに多くの人を起こす作業に ちょっとげんなりしたので

 

 

 

 

いま ぼくの出入り口に ふたをしめさせる意味で

 

「今日はここな」

 

 

  

 

 

 

と 座らせて いま 隣でペンの音を聴きながら

 

これをうっている。

 

 

 

  

 

  

 

 

 

  

 

 

彼はすずのきの歩みそのものなので

 

できれば ぼくのおもうように進学先を決めてほしい。

 

  

 

 

 

 

 

 

  

 

「今年 東大だから おまえ京大な」

 

「なんか すごそうじゃん 東大と京大って」

 

 

「ほら 千年の都だしさ  東京より上じゃん きっと」

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

というわけで ぼくはいま

 

未来の京大生の勉強をまぢかに見てる。

 

 

 

 

  

 

 

みてるだけだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この教室の人たちは 未来の東大生と京大生と毎日おなじ教室で勉強してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぱっと見 特に変わった様子の無い ふつうの人たちなことがよくわかるとおもう。

 

 

 

  

 

   

 

  

 

 

 

  

  

 

 

 

 

げっそり勉強だけしてます風 ではないことは

すくなくともみて取れるとおもう。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

受かるかね 京大?

 

 

 

 

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

さっき ぼくが進路を決めたとき

うんともすんとも言ってなかったけど....